気血水って?
中医学では、人のカラダは、「気」「血」「水」の3つの要素で構成されると考えます。
病気になる前の「未病」の段階で手当てする、健康的に美しくある。
そのためには「気血水」のバランスを整えることが大切です。
薬膳は、食べること=食養生で整えます。どういうときに、どんな食べ物をとればよいのか
- 気
「気」は、目には見えませんが、生命活動のエネルギー源です。 - 血
「血」は、血液とその中に含まれる栄養素です。西洋医学でいう「血液」よりも、範囲が広くなっています。 - 水
「水」は「津液(津液)」ともいいます。「血」以外の体液のことで、リンパ液や汗、鼻水などです。
気血水のバランス
「気血水」のバランスは、それぞれが不足しているタイプか、流れが滞っているタイプか、をみていきます。
どれか1つでも不足したり働きが乱れると、バランスが崩れて他に影響し、カラダやココロに不調が表れがちです。
複数のタイプに該当することも珍しくありません。
- 気
【気虚(気が足りないタイプ)】
疲れやすい・だるい、食欲不振・胃腸が弱い、かぜをひきやすい など
【気滞(気の巡りが滞っているタイプ)】
怒りっぽい・イライラする、お腹や体側が張る、のどにものがつまった感じがある など - 血
【血虚(血が足りないタイプ)】
顔色が白い、顔や肌・髪につやがない、貧血、目が疲れやすい・かすみ目 など
【瘀血(血の巡りが滞っているタイプ)】
顔色がくすんでいる、くまやあざができやすい、頭痛・肩こり など - 水(津液)
【陰虚(水が不足しているタイプ)】
のどや口の渇き、のぼせ・ほてり、肌がかさかさ・かゆみ など
【痰湿(水の流れが滞っているタイプ)】
体が重だるい、むくみやすい、水のような鼻水 など
気血水のバランスを整える食材
- 気虚(気が足りないタイプ)
〇体を温め、消化がよいもの
白米、雑穀類、芋類、とうもろこし、かぼちゃ、キャベツ、しいたけ、ぶどう、アボカド、ウナギ、あじ、鶏肉、豚肉、牛肉、なつめ など
×生もの、冷たいもの、脂っこいものは避ける
×過労、睡眠不足を避ける
- 気滞(気の流れが滞っているタイプ)
〇ハーブや柑橘類など香りのよいもの
セロリ、春菊、ニラ、しそ、三つ葉、ピーマン、ミント、パセリ、そば、みかん、グレープフルーツ など
〇カルシウムなどミネラル類もとる
×ストレスをためないようにする
- 血虚(血が足りないタイプ)
〇体を温め、消化がよいもの
〇赤い食材、黒い食材
黒米、黒ごま、くるみ、落花生、ひじき、ほうれん草、にんじん、ぶどう、ブルーベリー、牡蠣、レバー、なつめ、くこの実 など
×過労、無理なダイエットは避ける - 瘀血(血の流れが滞っているタイプ)
〇体を温め、血行をよくするもの
小豆、黒豆、なす、チンゲン菜、モロヘイヤ、たまねぎ、にら、桃、いわし、鮭、さば、山査子、紅花、うこん、みそ など
×冷え、ストレス、過労をためないようにする
×冷房は控えめにする。生活習慣を見直す - 陰虚(水が足りないタイプ)
〇体に潤いを与えるもの
ごま、豆腐、アスパラガス、山芋、梨、りんご、いか、すっぽん、チーズ、ヨーグルト、くこの実、松の実 など
×過労、睡眠不足を避ける - 痰湿(水の流れが滞っているいるタイプ)
〇水分代謝をよくするもの
はとむぎ、小豆、黒豆、海藻類、とうもろこし、きゅうり、冬瓜、もやし、すいか など
×冷たいもの、生もの、刺激物は避ける
×水分の取りすぎに注意
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